NPO法人 ユー&ミーの会

捨てればゴミ、ひとてまかけて資源

活動内容

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皆さんと共に「地域循環型社会」を目指して

  地球に優しい環境づくりとして今の私たちに出来ることは何なのか?
  未来を託す子供たちにしてあげられることは何なのか?

  このような疑問に答えるべく、ユー&ミーの会は、平成8年に近所の主婦2名で発足しました。
  最初の活動目標は、生ごみの減量化。単純な主婦の発想でできることでもあったのですが、その第1段階として環境問題の勉強・調査を開始し、市民の方々にも協力を依頼。250軒のアンケートを実施すると、90%以上の回収率を得ることができました。
  意外と市民の方々は生ゴミの減量について関心を持っておられる事が分かりました。
  この調査結果をもとに、生ゴミの減量化・堆肥化活動に着手。堆肥化に関する試行錯誤を繰り返すとともに、生ごみと使用するバケツを持って友人知人を訪ね、協力をお願いして歩きました。
  しかしながら初期の賛同者は10軒程度であり、回収のめどが立たないため、水分調整を行ったものを市の可燃物に出して頂いておりました。
  その後、15軒、20軒と協力者が増えていき、回収した生ごみをJAの有機資源センターで堆肥の原料としてリサイクルしてもらえることになり、牛糞・籾殻・キノコの菌しょう等を混ぜてスコップで切り返しながら半年をかけて、ついに有機堆肥を完成させました。
  平成13年。生ゴミで作った堆肥をアスパラガスや転作大豆の有機栽培に使用してもらうなど、今日まで11年間で約156トンにも上る量の生ごみを焼却処分せずに土に返してきました(二酸化炭素の排出量換算で約171トン)。


その他にも環境に配慮した活動として
平成14年
    ・家庭廃油を使い、環境に配慮した手作り石鹸の作製に挑戦。
平成15年
    ・有機栽培大豆を使用して、油揚げ、味噌を試作。
    ・手作りの液体せっけんに挑戦、小須戸町の子供たちとお母さん方に手作り石鹸の実演指導(50名参加)。
    ・一般市民と共に堆肥センターの視察。
    ・猿橋小学校の子供たちに家庭廃油手作り石鹸の実演指導(30名参加)。
平成16年
    ・食育教育の一環として、市内小学校で給食の残りを自分で分別する指導活動を開始。
平成17年
    ・地場の野菜を使用して「エコなクッキング教室」を開催、併せて有機栽培大豆を使用した、油揚げ、味噌を試作。
などを行っております。

  また、2年ほど前から市の環境衛生課と連携し、家庭生ゴミ堆肥化モデル6地区を対象に、住民と一緒になってごみの軽減に取り組んでおります。
  平成17年からは新たに、小学校2校において教室で給食の残りを児童自ら分別し、土に返す堆肥化運動に取り組んでもらっています。平成22年度、その活動は更に広がり、市の教育委員会・食育推進室と一緒になって、11小学校・4中学校で分別指導、残さ回収(週2回)を行っています。
  現在の会員数は約120名。多くの方々と一緒に取り組んでいます。


  ユー&ミーの会に関する次回活動予定やその結果報告など、最新の活動状況を以下のリンク先にあるブログにて公開しています。
ブログへゴーの図

・グリーンカーテンプロジェクトについてのページはこちらへどうぞ

・新発田(しばた)市主催の『食の循環によるまちづくり』関連のサイトはこちらからどうぞ
食の循環によるまちづくり
「生ゴミ」と「堆肥」についての豆知識の画像
  生ごみは食材残渣など水分を多く含む廃棄物。食品廃材をさす場合もあるが、これは主に産業レベルでの生ごみである。

概要
   生ごみは、一般には料理を提供する宿泊施設などを含む飲食店や家庭から排出される野菜屑のような調理かすや残飯などであり、多くの場合において腐敗する性質がある。
  かつては家畜のえさのほか、屎尿とともに堆肥に混ぜられたり、庭や空き地に埋められたりして処分されていたが、放置すると悪臭が発生したり、ネズミ・ハエ・ゴキブリといった病原害虫・害獣の発生源、あるいは野良猫・野良犬・カラスなどの誘引源となるため、適切な回収と処理が求められる。
  先進国ではインスタント食品や冷凍食品・レトルト食品など、調理済みの食品や加工食品が一般家庭や喫茶店など準飲食店、あるいはファーストフードやファミリーレストランのような集中調理を行う飲食店チェーンで利用される傾向があり、野菜屑や魚の骨といった調理に絡む生ごみは減少したが、同時にそれら食品を製造する食品加工工場やセントラルキッチンなどから排出される食品廃材の量は更に増え、これらの処分に関してはしばしば社会問題にもなっている。

処理
   焼却処分する場合、水分が多いために焼却に多くの重油を要し、困難である。自治体によっては回収後に発酵させるコンポスト化がなされているが、作物にとって有害な物質が混入しないよう、分別の徹底を求められる。異物が混入しにくい給食の残飯などは、堆肥としての利用が進んでいる。
   一般の家庭や飲食店などといった排出源では、ディスポーザー(生ゴミ破砕機)などの処理機を使って下水道に汚水として流す処分方法もあるが、日本において同機器が利用され始めたのが下水道整備が地方町村で普及する以前でもあった関係で、富栄養化が発生するなど社会問題として扱われたこともあり、下水道が地方都市部でも普及した現在でもディスポーザーを設置している家庭は余り見られず、また自治体が管理する下水道処理施設でも、一気に下水道に流入する有機廃棄物が増加するディスポーザーの普及には否定的である。このため多くの自治体では週2回程度、「燃えるごみ」に含んで生ごみを回収している。
   コンポスト化は家庭で出る生ごみを家庭で処分できる機器も登場しているが、発酵処分後に肥料として利用できる庭が無い場合は余り意味が無い。ただし生ごみを脱水してその容積を減らすための生ごみ処理機も登場しており、ごみの減量化が期待される。
   乾燥させた場合は、バイオマス燃料として利用できる余地があり、プラスチックや発泡スチロールなど合成樹脂のごみと混ぜ合わせて圧縮・ペレット化して火力発電に利用しようという「廃棄物固形燃料」計画もある。ただし廃棄物固形燃料は水に塗れると発酵が始まり、発酵熱で自然発火した事例もあるなど、2007年現在では実証実験から実用化に向けた模索が続けられている状態で、全面的な再利用には至っていない。

問題
   生ごみは、人間が何かを食べる際に必然的に発生してしまい、特に都市では人口の集中から、必然的に量も膨大なものとなる。この処分コストは自治体にとって大きな問題となっており、日本では自治体などが先導する形で生ごみ処理機の導入に補助金を出すなど、ごみの減量化に対する社会動向も見られる。
   また、都市部に生活する動物にとって、家庭などから排出された生ごみはまたとない餌になってしまうことがある。ことカラスは生ごみが食べやすい状態で排出されやすいごみ集積場に大挙して訪れ、生ごみを食い散らかすことが東京都やその衛星都市といった大都市圏での社会問題にまで発展している。同種の問題は野良猫に絡む事例でも見られる。
   この生ごみ食害に関しては、都市部でのごみ排出ルールがしばしば守られなかったり、あるいは住人らが食料が豊富で手に入り易いために残飯が出易いといった事情から、可食部を多く残す生ごみが排出される傾向もあって、ごみ集積場近隣住人の感情を害する状態に発展するケースや、あるいは住民間の争いの原因になることもある。こと新住民の流入の激しい地域での、古くからの住人との衝突の火種になるケースも散見される。この問題では、食い散らかされた生ごみが腐って悪臭を発するなど、深刻なケースもあり、この食害を解決するためにごみに食害避けのネットをかぶせるなど自衛する自治体・地域住民も少なくない。

「堆肥」について
  堆肥とは、有機物を微生物によって完全に分解した肥料のこと。有機資材(有機肥料)と同義で用いられる場合もあるが、有機資材が易分解性有機が未分解の有機物残渣も含むのに対し、堆肥は易分解性有機物を完全に分解したものを指す。コンポスト (compost) とも呼ばれる。
  一方、昔ながらの植物系残渣を自然に堆積発酵させたものが堆肥であり、強制的に急速に発酵させたものがコンポストであるとする意見もある。本項は堆肥、コンポストを同義として扱う。また、一部では生ごみ堆肥化容器の生成物である堆肥(コンポスト)が転じて、生ごみ堆肥化容器をコンポストと呼ぶ。

堆肥の写真
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